(第3回)経営支援に要求されるスキル
「弁護士×経営支援」のススメ(中村 真)| 2018.12.06
2018年、ついに衰えを見せ始めた司法制度改革の残り火の中、益々過酷さを増す業界での生き残りを賭けて中小企業支援に乗り出した弁護士中村真。この連載は、一地方弁護士が法律業務と経営支援の狭間で目にした数々のドラマを、「弁護士×経営支援」を合い言葉に、各種方面の目を気にしつつも、ただ面白おかしく書き連ねる実験的な企画です。
(毎月上旬更新予定)
1 感謝から始まる第3回
この「弁護士×経営支援」のススメも、ついに3回目という大きな節目の回を迎えることができました。
ここまで来られたのは、ひとえに関係者や読者の方々のご理解とご支援があった故です。
冗談はさておき、第3回目となる今回は、いよいよ弁護士が経営支援に注力するに際して必要となる要素について取り上げたいと思います。
弁護士が経営の分野まで携わるため、必要とされる要素には実に色々なものがあります。
大きく分けると、スキル(能力)とマインド(精神・心構え)といえるでしょうか(この段階での異論は特に想定していません)。このいずれが欠けてもまともな経営支援は困難になります。
そこでまず今回は、この二つの重要な要素のうち「スキル」について見てみることにしましょう。