対談:東日本大震災から何を学ぶか — 想定外を想定する想像力(経済セミナー2019年2・3月号)
特集から(経済セミナー)| 2019.01.30
2018年、日本漢字能力検定協会が発表する「今年の漢字」は「災」であった。ここからも、昨年がいかに災害の多い1年だったかが思い出される。災害のたびに、その教訓をどう活かすかが議論されるが、むしろ個別の災害にとらわれず、「想定外のできごとを想定する想像力」を養うことが重要ではないか。とくに3.11以降の危機管理について発信を続けてきた、齊藤・星両氏にお話しいただいた。
1 はじめに
星 地球温暖化の影響なのでしょうか。2018年を振り返ってみても、日本に限らず世界中で自然災害が増えているという認識は共有されていると思います。