(第6回)特捜検事が証拠物(フロッピーデイスク)を改ざんした―郵便不正事件(別名:村木事件)
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2019.02.12
なぜ誤った裁判はなくならないのか――。
警察官、検察官の証拠隠しや捏造、嘘によって、そしてそれを見抜かなかった裁判所によって、無実の人が処罰されてしまった数々の冤罪事件が存在します。
現役時代、30件以上の無罪判決を確定させた元刑事裁判官・木谷明氏が、実際に起こった事件から、刑事裁判の闇を炙り出します。
警察官、検察官の証拠隠しや捏造、嘘によって、そしてそれを見抜かなかった裁判所によって、無実の人が処罰されてしまった数々の冤罪事件が存在します。
現役時代、30件以上の無罪判決を確定させた元刑事裁判官・木谷明氏が、実際に起こった事件から、刑事裁判の闇を炙り出します。
(毎月中旬更新予定)
郵便不正事件(別名:村木事件)
―大阪地判平成22年9月10日判タ1397号309頁
古い事件を続けて3件紹介したので、今回は、比較的最近の事件を紹介する。警察や検事がひどいことをしたのは昔のことで、まさかこの21世紀の現代にそんなことがあるはずがない、と考えている人には、まさに衝撃的な事件である。