(第2回)佐藤主光さん:2019年度日本経済学会・石川賞受賞に際して
経済セミナーインタビュー「この人を訪ねて(ロングバージョン)」| 2019.09.03
毎号話題の人をお訪ねして、研究や仕事についてインタビューす
(偶数月下旬更新予定)
雑誌収録版:『経済セミナー』2019年6・7月号(通巻708号)「この人を訪ねてVol.14 2019年度日本経済学会・石川賞受賞に際して」
インタビュー日:2019年3月13日
プロフィール
佐藤主光(さとう・もとひろ)
専門は財政学、公共経済学。1992年一橋大学経済学部卒業、94年一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了、98年クィーンズ大学経済学部博士課程修了(Ph.D.取得)。99年一橋大学大学院経済学研究科講師。助教授、准教授を経て、現職。主著:『地方交付税の経済学–理論・実証に基づく改革』(共著、有斐閣、2003年)、『地方税改革の経済学』(日本経済新聞出版社、2011年)。
研究の他、政府税制調査会委員、財務省財政制度等審議会委員、内閣府経済財政一体改革推進委員会専門委員などを歴任。
1.日本の地方財政を近経的手法で分析
— 2019年度日本経済学会・石川賞の受賞、おめでとうございます。この機会に、先生のこれまでのご研究内容や現在のご関心、また、研究者になられた経緯なども伺えればと思います。
石川賞の受賞理由は、「地方財政・地方税の改革に関する一連の研究を評価」ということです。まずはご感想をお聞かせください。(聞き手:経済セミナー編集部)
佐藤 財政の分野での受賞は2008年度の岩本康志先生以来、久しぶりです。しかし、やはり特に日本では、財政はすごく大きな問題なので、その点が評価されたのは良かったです。できるだけ多くの研究者に、地方財政も含めて財政の問題に関心を持ってもらえたらと思っています。