(第11回)京都

ぶらり民法散歩(伊藤栄寿)| 2019.07.26
民法の“聖地”を“巡礼”してみよう。
“聖地巡礼”という言葉が、映画・アニメやスポーツなどの舞台となった場所に赴くという意味で使用されるようになって久しい。
法学の世界にも、“聖地”が存在する(と思う)。かの著名な法学者の生まれた地、あの事件の起こった場所、法学に関係する歴史ある建造物…。上智大学の伊藤栄寿氏が、みなさんをそんな場所へご案内。今日は六法を置いて、この連載を旅のお供に、民法の“聖地”をぶらり散歩しよう。

(毎月下旬更新予定)

京都府京都市。世界のさまざまな観光都市ランキングで常に上位に位置する、言わずと知れた日本の古都である。京都市の西北に、関西の有名私立大学の一つ、立命館大学(衣笠キャンパス)がある。

立命館大学は、内閣総理大臣などを歴任した西園寺公望が創設した私塾「立命館」に始まる。西園寺の秘書であった中川小十郎が、立命館大学の前身となる「私立京都法政学校」を創立したことにより、その歴史が幕を開ける1)

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脚注   [ + ]