(第12回・最終回)台湾・台南

ぶらり民法散歩(伊藤栄寿)| 2019.08.26
民法の“聖地”を“巡礼”してみよう。
“聖地巡礼”という言葉が、映画・アニメやスポーツなどの舞台となった場所に赴くという意味で使用されるようになって久しい。
法学の世界にも、“聖地”が存在する(と思う)。かの著名な法学者の生まれた地、あの事件の起こった場所、法学に関係する歴史ある建造物…。上智大学の伊藤栄寿氏が、みなさんをそんな場所へご案内。今日は六法を置いて、この連載を旅のお供に、民法の“聖地”をぶらり散歩しよう。

(毎月下旬更新予定)

台湾・台南市。台湾島の南西部に位置しており、古都として知られている。日本統治時代の貴重な建造物が数多く残っており、台湾の京都と呼ばれることもある。また、グルメな街としても名高い。台北、高雄、台中に続く、台湾第4の都市である。

日本から台南に行くためには、まず、台南の南隣の街・高雄市にある、高雄国際空港へ向かうのがよい。成田空港・関西国際空港からは日本航空、エバー航空、チャイナエアライン、その他LCCの直行便が運行している。また、毎日運行されているわけではないが、新千歳空港・中部国際空港・福岡空港からの直行便もある。

高雄国際空港からは、高雄MRT(地下鉄)に20分ほど乗車し、まずは高雄駅に向かおう。高雄駅から台湾鉄道に乗れば、特急電車なら30分前後、普通電車なら1時間前後で台南駅に到着することができる。

なお、高雄行きの飛行機は便数がそれほど多くないので、台北に近い桃園国際空港に行き、MRT空港線で高鉄桃園駅へ、そして、台湾の高速鉄道(高鉄。日本の新幹線に相当する)で高鉄台南駅に向かうという方法もある。高鉄台南駅からは街中へ行くためには、台湾鉄道で台南駅に向かうか、バスで向かうこともできる。

台南駅の西側、駅から徒歩15~20分程度、バスで5~10分程度のところに中心街がある。そして、この中心街の観光スポットの一つに、台南司法博物館がある。

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