(第14回)離脱後の英国とEU

EUの今を読み解く(伊藤さゆり)| 2020.02.13
2019 年は EU にとって、イギリス離脱のほか、5 年に 1 度の欧州議会選挙、それに伴う EU の行政執行機関・欧州委員会のトップにあたる委員長の交代と体制の刷新、さらに首脳会議常任議長(通称、EU 大統領)、欧州中央銀行(ECB)総裁も交代するという大変革の年です。このコラムでは、こういったイベントを軸に EU の今を読み解いていきます。

(毎月下旬更新予定)

20年1月31日、英国のEU離脱がついに実現した。

離脱の手続きは、19年12月12日の総選挙でジョンソン首相率いる保守党が単独過半数を確保したことで一気に進んだ。

離脱を巡る3年半にわたる迷走の原因は、保守党政権による国民投票にあるのだが、皮肉なことに、英国社会に広がる「離脱疲れ」は保守党の追い風となった。

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