(第2回)感情に訴える表現や数字には要注意:用語の定義,示されない情報に目を向けよう
コロナと数字と科学:ニュースに右往左往しないためのリテラシ(麻生一枝)| 2022.05.16

(毎月中旬更新予定)
テレビのニュースを見ていると,この人たちは,一体,私たちに何を信じ込ませようとしているのかな,と疑問に思うことが多い.コロナ感染症に関して言えば,ひとつの大きなメッセージは「コロナはこわい」.もうひとつの大きなメッセージは,最初のワクチン接種開始以前は「とにかくワクチンを打てば大丈夫」,オミクロン株の登場以降は「とにかく 3 回目の接種をしなければ」だろう.そして,これらのメッセージを信じ込ませるために,控えめに見ても,より感情に訴える表現を用い,より感情に訴える数字だけを選んで報道しているように思えるのだが,どうだろう.
