出題(2022年11月号掲載分)/応募締切(11月8日)/解答(2023年2月号掲載)
出題1
正の整数 $a$ に対して,$\varphi(a)$ を $1$ 以上 $a$ 以下の整数のうち $a$ と互いに素なものの個数と定める.任意の正の整数 $n,\, m$ と整数 $x$ に対して
\begin{align*}
\sum_{d|n} \sum_{e|m} \varphi(d)\varphi(e) x^{nm/ \mathrm{lcm}(d, e)}
\end{align*}は $nm$ で割り切れることを示せ.
ここで,$\textstyle\sum\limits_{d|n}$ は $d$ を $n$ の約数全体に動かして和を取ることを表し,$\mathrm{lcm}(d,e)$ は $d$ と $e$ の最小公倍数を表す.
出題:北川宜稔
出題2
$m$ を $2$ 以上の正の整数とし,次の条件を満たすカードの組を考えます.
(a)各カードには,相異なる $m$ 個の数字が書かれている.
(b)任意の $2$ 枚のカードには,共通の数字がただ一つだけある.
(c)カードに書かれている任意の二つの数字に対して,それぞれの数字を含むカードの枚数は等しい.
たとえば,$m=2$ ならば,$3$ 枚のカードにそれぞれ $\{1,2\}$, $\{2,3\}$, $\{1,3\}$ と書かれたものが,$m=3$ ならば,$4$ 枚のカードにそれぞれ $\{1,2,3\}$, $\{1,4,5\}$, $\{3,5,6\}$, $\{2,4,6\}$ と書かれたものなどが,これらの条件を満足しています.
(1) 上の条件を満たす一組のカードの枚数を $N$ とするとき,$N \leqq m^2-m+1$ であることを示してください.
(2) $m=3$, $4$ のときに,上の条件を満たすカードの組のうち,できるだけ枚数の多いものを作ってください.
(3) $m=5$, $6$ のときに,上の条件を満たすカードの組のうち,できるだけ枚数の多いものを作ってください.
出題:時弘哲治
応募規定[解答掲載2023年2月号]
郵送の場合
B5判の用紙をご使用のうえ,解答用紙 1 枚ごとにA:出題の番号(例:11月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記宛先までお送りください.
〒170-8474 東京都豊島区南大塚3-12-4
日本評論社 数学セミナー〈エレガントな解答をもとむ〉係
メール送信の場合
B5判のサイズで,解答用紙 1 枚ごとにA:出題の番号(例:11月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記フォームから PDF ファイルを送信して下さい (ファイルサイズ10MBまで).
解答記載に LaTeX ご利用の方は,テンプレートもご活用下さい.テンプレート利用は任意です.またテンプレートの漢字コードはUTF8です.ファイルが文字化けするときは適宜変換してお使いください.
投稿フォームが上手く動かないなどの場合は,susemi_elegant@nippyo.co.jp に直接お送り下さい.
注意事項
- 締切:2022年11月8日
- 二題に応募されるときは,郵送の場合は解答用紙を,メール送信の場合はファイルを,出題ごとにかえてください.
- 年齢を忘れずにお書きください.
- 解答用紙は両面の使用を不可とします.
- 解答用紙はご返却できません.
- 問題のご感想も歓迎します.
- 出題掲載号:数学セミナー2022年11月号
- 解答・講評は,本誌2023年2月号にてご確認ください.
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