出題(2023年5月号掲載分)/応募締切(5月8日)/解答(2023年8月号掲載)
出題1
点と線からなる図形を,線の交差を許して平面上に描き,それによってできる領域の彩色 (同じ色の領域が隣接しないような色分け) を考える.例えば図1では,4 点と,その点たちのすべてのペアを線で結んだ図形を考えている.左の描き方では 4 色が必要となるが,右のように線の交差を許して描くと,必要な色数が 3 色となる.ただし,線が点を通過することは禁止し, 2 本の線が交差するときは,図1右のように交点には 4 つの領域が接することにする (その 4 つの領域のうち,隣接しない 2 領域は同じ色になることができる).
(1)図3は,図2の図形の 1 つの描き方である.この領域が 3 色で彩色できることを示せ.
(2)図2の図形は,どのように描いたとしても,領域が 3 色で彩色できることを示せ.
出題:小関健太 (横浜国立大学大学院環境情報研究院)
出題2
$p$を
\begin{align*}
3, 7, 11, 19, 23, 31, 43, 47, 59, 67, 71, 79, 83, \cdots
\end{align*}のような $4$ で割って $3$ 余る素数とします.このとき,
\begin{align}
2\cos{\left (\frac{2\pi }{p}\cdot 1\right)}\cdot 2\cos{\left (\frac{2\pi }{p}\cdot 2\right)} \cdots 2\cos{\left (\frac{2\pi }{p}\cdot \frac{p-1}{2}\right)}
\tag{1}
\end{align}と
\begin{align}
2\cos{\left (\frac{2\pi }{p}\cdot 1^{2}\right)}\cdot 2\cos{\left (\frac{2\pi }{p}\cdot 2^{2}\right)} \cdots 2\cos{\left (\frac{2\pi }{p}\cdot \left (\frac{p-1}{2}\right)^{2}\right)}
\tag{2}
\end{align}を計算してください.
出題:渋川元樹 (神戸大学大学院理学研究科)
応募規定[解答掲載2023年8月号]
郵送の場合
B5判の用紙をご使用のうえ,解答用紙 1 枚ごとにA:出題の番号(例:5月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記宛先までお送りください.
〒170-8474 東京都豊島区南大塚3-12-4
日本評論社 数学セミナー〈エレガントな解答をもとむ〉係
メール送信の場合
B5判のサイズで,解答用紙 1 枚ごとにA:出題の番号(例:5月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記フォームから PDF ファイルを送信して下さい (ファイルサイズ10MBまで).
解答記載に LaTeX ご利用の方は,テンプレートもご活用下さい.テンプレート利用は任意です.またテンプレートの漢字コードはUTF8です.ファイルが文字化けするときは適宜変換してお使いください.
投稿フォームが上手く動かないなどの場合は,susemi_elegant@nippyo.co.jp に直接お送り下さい.
注意事項
- 締切:2023年5月8日
- 二題に応募されるときは,郵送の場合は解答用紙を,メール送信の場合はファイルを,出題ごとにかえてください.
- 年齢を忘れずにお書きください.
- 解答用紙は両面の使用を不可とします.
- 解答用紙はご返却できません.
- 問題のご感想も歓迎します.
- 出題掲載号:数学セミナー2023年5月号
- 解答・講評は,本誌2023年8月号にてご確認ください.
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