(第5回)「ゲイの人がいるなんて衝撃でした」

シゲ先生と考える教育の中の多様性(鈴木茂義)| 2023.05.23
多様性尊重、LGBTQ+、セクシュアルマイノリティ、ジェンダー平等という言葉が聞かれて久しいですが、「多様性」とはいったいどのようなものなのでしょうか。自身がゲイであることをカミングアウトした小学校の先生が、学校や子どもとのエピソードを交えながら多様性について発信していきます。

(毎月下旬更新予定)

みなさん、こんにちは。シゲ先生です。この原稿は4月に書いていますが、私の勤務先の小学校には新1年生が入学してきました。その幼い表情が、とにかくかわいい!

身長が180㎝ある私は、1年生から不思議そうな目で見上げられます。

「背が高ーい」と私を見て声に出す子もいます。私と接点を持とうとして、隙を見て私に「カンチョー」を狙おうとする子もいます(笑) 私は淡々と「カンチョーをやらなくても、あなたはシゲ先生とお話しして仲良くすることができますよ」と話すようにしています。

何をきっかけに他者と関係性を紡ごうとするか、この方法も子どもによって千差万別です。多様ですね。

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鈴木茂義(すずき・しげよし)
公立小学校非常勤講師、プライドハウス東京理事、常設のLGBTQ+センタープライドハウス東京レガシーのスタッフ。専門は特別支援教育、教育相談、教育カウンセリングなど。LGBTQ+や教育に関する講演活動を行い、性の多様性やより良い「生き方」「あり方」について参加者と共に考えている。