出題(2023年10月号掲載分)/応募締切(10月8日)/解答(2024年1月号掲載)
出題1
n チームが参加する大会でたくさんの試合がおこなわれる.ただし同じ相手とは 2 回以上対戦せず,またどの 4 チームをみてもその中での試合数が高々 1 のチームがある (これを「4 チーム条件」と呼ぶことにする).
- n=7 のとき試合総数が 9 となる例 (対戦組合せ) をあげよ.
- 一般に試合総数は n√n を超えないことを示せ.
例えば A∼G の 7 チームが表のような 9 試合をおこなったとき,A, B, C, D の 4 チームをみると C はこの中で 1 試合だけである.しかし A, B, D, F の 4 チームをみるとどのチームもこの中で 2 試合以上おこなっていて「4 チーム条件」をみたさない.
n チームの中の 2 チームを固定したとき,その両方と対戦するチームに注目するとよい.
出題:徳重典英(琉球大学教育学部)
注:「2」の問題文が誌面では下記のようになっていましたが,これは誤りでした.このページでも 2023 年 9 月 14 日までは同じく誤っておりました.お詫びして訂正いたします.(2023 年 9 月 14 日記)
- (誤)「一般に試合総数は n√n/2 を超えないことを示せ」
- (正)「一般に試合総数は n√n を超えないことを示せ」
出題2
n-次元超立方体 In の頂点と辺からなる図形 (グラフ) を考えます.各辺は 1 オーム (Ω) の抵抗素子でできています.原点 O=(0,⋯,0) とその対角点 T=(1,⋯,1) の間の抵抗を Rn とします.明らかに R1=1 で,合成抵抗の公式から R2=1 です.
- 問1 R3 と R4 を求めてください.
- 問2 Rn を求めてください.
さらに興味のある人は,対角点とは限らない二点間の抵抗についても考えてください.解答は問 1 だけでも良いし,問 2 だけでも十分です.
なお,自然数 n に対し,n-次元超立方体 In とは,(x1,⋯,xn) ((xi) は 0 か 1 である) の形の 2n 個の点を頂点とし,成分が 1 つだけ異なる頂点同士を辺で結んでできる図形 (グラフ) のことです.とくに n=1 の場合は線分,n=2 の場合は正方形,n=3 の場合は立方体となります.
出題:吉田知行(北海道大学名誉教授)
応募規定[解答掲載2024年1月号]
郵送の場合
B5判の用紙をご使用のうえ,解答用紙 1 枚ごとにA:出題の番号(例:10月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記宛先までお送りください.
〒170-8474 東京都豊島区南大塚3-12-4
日本評論社 数学セミナー〈エレガントな解答をもとむ〉係
メール送信の場合
B5判のサイズで,解答用紙 1 枚ごとにA:出題の番号(例:10月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記フォームから PDF ファイルを送信して下さい (ファイルサイズ10MBまで).
解答記載に LaTeX ご利用の方は,テンプレートもご活用下さい.テンプレート利用は任意です.またテンプレートの漢字コードはUTF8です.ファイルが文字化けするときは適宜変換してお使いください.
投稿フォームが上手く動かないなどの場合は,susemi_elegant@nippyo.co.jp に直接お送り下さい.
注意事項
- 締切:2023年10月8日
- 二題に応募されるときは,郵送の場合は解答用紙を,メール送信の場合はファイルを,出題ごとにかえてください.
- 年齢を忘れずにお書きください.
- 解答用紙は両面の使用を不可とします.
- 解答用紙はご返却できません.
- 問題のご感想も歓迎します.
- 出題掲載号:数学セミナー2023年10月号
- 解答・講評は,本誌2024年1月号にてご確認ください.
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