序文(特別企画:からだの不調と暮らしのケア)(編:宮岡等)

特別企画から(こころの科学)| 2023.08.17
心理臨床、精神医療、教育、福祉等の領域で対人援助にかかわる人、「こころ」に関心のある一般の人を読者対象とする学術教養誌「こころの科学」。毎号の特別企画では、科学的知見の単なる解説ではなく、臨床実践に基づいた具体的な記述を旨としています。そうした特別企画の一部をご紹介します。

(毎月中旬更新予定)

◆本記事は「こころの科学」231号(2023年9月号)の、宮岡等編「特別企画:からだの不調と暮らしのケア」に掲載されている序文です。◆

疼痛や倦怠感、その他の身体症状を自覚するものの身体科で異常が見つからない、あるいは軽度の異常はあるが、身体症状に見合うほどの異常はないという理由で、精神科を受診したり、精神科に紹介されたりすることは少なくない。患者自身は精神科受診に納得することも、「精神科にかかるような問題は自分にはない」と否定することもある。これらは古くは心気症、その後、身体化障害、疼痛性障害、最近では、身体症状症、病気不安症などと診断されている。

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