（第63回）助成金不交付決定取消訴訟
伊藤真のひまわり先生｜ 2024.01.10
おしえて！ ひまわり先生！伊藤塾塾長・伊藤真氏が、いま、憲法の重要性を語る！
憲法ってなに？ 憲法ってどうして大切なの？ 法律って何のためにあるの？
いまの日本が抱える、憲法や法律に関する問題に、伊藤真氏がお答えします。
（毎月上旬更新予定）
2023年11月17日、最高裁判所第二小法廷で、表現の自由に関する重要な憲法判断が出されました（裁判情報、判決文はこちら）。
映画「宮本から君へ」に出演していた俳優が有罪判決を受けたことで、日本芸術文化振興会は当該俳優の出演シーンのカットを迫り、それに応じないと助成金の内定を取り消しました。原告弁護団は、内定していた助成金の不交付決定は「表現の自由への介入」だとして、不交付処分の取消しを求めて提訴しました。
今回はこの裁判について、最高裁判所の判決内容から、芸術作品に対する表現の自由や、最高裁判所のありかたについて考えます。
おしえて！ ひまわり先生！