(第10回)中小企業診断士・第二次試験(筆記・口述)を見てみよう

「弁護士×経営支援」のススメ(中村 真)| 2019.07.09
2018年、ついに衰えを見せ始めた司法制度改革の残り火の中、益々過酷さを増す業界での生き残りを賭けて中小企業支援に乗り出した弁護士中村真。この連載は、一地方弁護士が法律業務と経営支援の狭間で目にした数々のドラマを、「弁護士×経営支援」を合い言葉に、各種方面の目を気にしつつも、ただ面白おかしく書き連ねる実験的な企画です。

(毎月上旬更新予定)

1 第一次試験前の追い込みを!

前回は、弁護士が中小企業診断士(「診断士」)試験の一次試験を突破するための心得についてお話ししました。

今回のコラムがアップされる頃には本試験まで1ヶ月を切っているはずで、忙しい日々の業務や家事の合間にテキストや過去問と格闘している方もおられることでしょう。

受験校の行う択一模試を受け、思ったように点数が伸びず落ち込んでいる人もいるかもしれません。

「今の時期にこんな理解度で本当に合格できるんだろうか」と不安になりますが、それほど心配する必要はありません。

そもそも、診断士試験の一次試験は試験範囲はかなり広い一方で、司法試験と違って深い理解や現場での論理操作が試される試験ではありません。最後の1ヶ月の追い込みによる伸びしろは大きく、試験当日に主観的に7割程度の到達度まで仕上げられていれば受かる試験です。8割、9割の獲得をめざす試験でもありません。最後の1ヶ月の追い込みができずに1年目1問差で辛酸をなめた私が言うのだから、おそらく間違いありません。

だから「今年は、最悪、2、3科目くらい科目合格が獲れればいいや」的な、和解狙いじみた後ろ向きな考えは今すぐ投げ捨てるべきです。

その分、今の時期、往生際悪くしぶとく食らいつく姿勢はかなり重要です。

なお、受験校の行う模試は本試験とは再現度や問いの質にかなり乖離があり、点数が悪かったとしてもさほど気に病む必要はありません。復習をきちんとして、誰もが正答する問いを本番で落とさないように対策すれば良いだけの話です。

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