(第3回)「やればできる」のノロイ

子育てのノロイを解きほぐす―発達障害の子どもに学ぶ(赤木和重)| 2019.11.07
「〇〇ができないとダメ!」「みんなと一緒でないといけません!」「子育て、かくあるべし!」……そんな子育ての“ノロイ”に、気づけばとらわれていませんか? 発達障害の子どもとかかわる心理学者の優しいまなざしが、私たちにかけられたノロイをやわらかくしていきます。

(毎月上旬更新予定)

少年マンガのメッセージ

みなさんは、子どもの頃、どんなマンガが好きでしたか?

私のような40代の男性であれば、「キャプテン翼」「キン肉マン」「ドラゴンボール」の名前があがるでしょう。私よりもう少し若い世代であれば、「ドラゴンボール」はもちろん、「スラムダンク」「ワンピース」などがあがるのではないでしょうか。

これらのマンガに共通するのは、『週刊少年ジャンプ』に掲載されていたことです。子どもの頃、毎週月曜日になると、友だちがジャンプを買い、そのそばで食い入るように読んでいたことを思い出します。

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赤木和重(あかぎ・かずしげ)
神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。専門は発達心理学、インクルーシブ教育。同時に、保育・学校現場に入り、子どもや教師の姿に感動し、それを理論化する仕事をしている。著書に『アメリカの教室に入ってみた:貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで』(ひとなる書房)、『目からウロコ!驚愕と共感の自閉症スペクトラム入門』(全国障害者問題研究会出版部)など。現在、わが子とのポケモンカードバトルに夢中。