『大学数学ガイダンス』(編:数学セミナー編集部)
一冊散策| 2024.04.02
はじめに
高校を卒業して大学に進学すると,いったいどのような数学を学ぶのでしょうか? また,高校数学との違いや大学での勉強方法などについて,不安に感じたこともあるかも知れません.そんな皆さんのために,とっておきの情報をご用意しました.
月刊誌『数学セミナー』(日本評論社) では,大学に新入生が入学する時期を中心に,数学の学び方や分野紹介などを特集としてお届けしています.本書は,増刊やいくつかの特集をベースに,大学数学を学ぶ際の心構えや,学部3年生までに講義で扱う分野の解説と書籍の紹介,身につけておきたいさまざまなことなどを1冊にまとめたものです.
- 『数学ガイダンス2018』(数学セミナー増刊)
- 「大学数学のキーポイント」(2019年4月号・5月号)
- 「コロナ時代の数学」(2020年12月号)
- 「数学とのつきあい方」(2023年4月号)
大学で数学を学びたい・研究してみたい方だけでなく,大人になって数学を改めて学び直したい方,物理学・工学・情報科学など,周辺分野で数学を使いたい方にとっても,有用な1冊になることを目指しました.本書を出発点に,ぜひ大学数学の世界に親しんでもらえると嬉しいです.
2024年2月
数学セミナー編集部
目次
- 第1部 大学数学への心構え
- 大学数学の学び方 大田春外
- 講義を最大限に生かすには 竹山美宏
- 数学書の選び方・読み方 齋藤夏雄
- 大学数学とどう付き合うか—大学数学の意義 永井保成
- 第2部 大学数学のキーポイント
- 線形代数 原隆
- 微分積分で学ぶこと 原岡喜重
- 集合・写像・論理—学びの視点から 和久井道久
- 位相・位相空間 鈴木正明
- 群と環—透き通った言葉として 諏訪紀幸
- 「微分方程式論」の道しるべ 坂上貴之
- 時代が求める統計学 廣瀬英雄
- 現代確率論入門—公理的賭博論 吉田伸生
- 複素関数論入門 木坂正史
- 物理数学 西野友年
- ガロア理論—数学の1つの行動原理の体験ツアー 増岡彰
- 測度とルベーグ積分 斎藤新悟
- 曲線・曲面・多様体—現代幾何学の入り口 藤岡敦
- 第3部 身につけておきたい理系マニュアル
- メモやノートを取りましょう 西野哲朗
- 数学記号とギリシャ文字について 間瀬 茂
- レポートを書くためのTEX超入門 阿部紀行
- 数学動画の視聴・配信のすすめ 古賀真輝
- 数学ソフトウェアのすすめ 濱田龍義
- 理系大学生に必要なプログラミングとは—Pさんとの対談から 横山俊一
- セミナーの準備はここまでしておきたい! 河東泰之
書誌情報など
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- 『大学数学ガイダンス』
- 数学セミナー編集部:著
- 紙の書籍
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定価:税込2420円(本体価格2200円)
- 発刊年月:2024年3月
- ISBN:978-4-535-79020-9
- 判型:A5判
- ページ数:256ページ
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