Web日本評論だけの!!記事 一覧▼
きになる本から|
2020.08.31
「正解病」が検察を蝕む:なぜ小説『ナリ検』を執筆したのか(市川寛)
私は1993年に検事任官し、2007年に弁護士登録しましたが、昨年末の時点で検事と弁護士の経験年数がどちらも13年弱と同じになりました。
だからというわけでもありませんが、検事時代に考えていたこ[……]
弁護士が推す! 実務に役立つ研究論文|
2020.08.28
(第24回)プラットフォーム時代の「多元的競争」に向き合う法(沼田知之)
石岡克俊「『競争』の観念とその立憲的価値-競争法の視点から」
法律時報92巻9号(2020年8月号)24~29頁より
独禁法2条4項は、複数の事業者が同一の需要者に同種又は類似の商品・役務[……]
コロナ危機とEUの行方|
2020.08.28
(第6回)コロナ危機とユーロの国際的な地位(伊藤さゆり)
8 月に出揃った 4〜6 月期の実質 GDP は、コロナ禍によるユーロ圏経済の打撃が、とりわけ大きかったことを浮き彫りにした。前期比年率の GDP は、日本のマイナス 27.8%、米国のマイナス 32[……]
私の心に残る裁判例|
2020.08.18
(第26回)実質的妥当性と形式論理の狭間から創造性へ(久保野恵美子)
長崎じん肺訴訟上告審
1 雇用者の安全配慮義務違反によりじん肺にかかったことを理由とする損害賠償請求権の消滅時効の起算点
2 慰謝料額の認定に違法があるとされた事例―長崎じん肺訴訟上告審判決
[……]
コロナ危機とEUの行方|
2020.08.14
(第5回)コロナ禍で懸念される南欧諸国の雇用悪化 — 地下経済に注目して(土田陽介)
過去最大の雇用喪失を経験したスペイン
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う雇用の悪化が深刻な欧州であるが、特に地中海沿岸の南欧諸国でそれが顕著だ。スペイン統計局によると、2020 年第 2 四半期の雇[……]
現実を「統計的に理解する」ための初歩の初歩(麻生一枝)|
2020.08.13
(第10回)統計的有意差と生物学的重要性 — ふたつは別物
実験群と対照群の間には、統計的に有意な差が認められました ($p < [……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)|
2020.08.12
(第24回)別件逮捕した被疑者を重大な本件で厳しく取り調べ、激しい拷問の末虚偽自白させた上、自白に「秘密の暴露」をねつ造した─幸浦事件
前回((第23回)小島事件)に続いて、「静岡の冤罪3事件」の一つである「幸浦事件」を紹介する。被疑者らを別件逮捕し激しい拷問によって虚偽自白させた点は小島事件と同じであるが、本件においては、さらに、警[……]
子育てのノロイを解きほぐす―発達障害の子どもに学ぶ(赤木和重)|
2020.08.11
(第12回・最終回)子育てのノロイをほどく
さて、いよいよ本連載も最終回となりました。長かったような、短かったような……。
毎回、締め切りに追われ続けて「長かった」という気持ちと、コロナ禍でその時その時の気持ちを書いていたら「あっという間[……]
コロナ危機とEUの行方|
2020.08.07
(第4回)欧州復興基金と財政統合に向けた課題(林 秀毅)
はじめに
7 月 21 日、欧州連合 (EU) の臨時首脳会議が閉幕し、新型コロナ対策のため総額 7,500 億ユーロ (約 92 兆円) の復興基金を設置することが合意された。欧州首脳が喜び合い、[……]