私の心に残る裁判例|
2020.09.01
(第27回)最高裁もまた人が裁くものである(加波眞一)
上告理由の証明責任を誤った判決
法律に従って判決裁判所を構成したということはできないとされた事例
最高裁判所平成11年2月25日判決
【判例時報1670号21頁掲載】
神ならぬ人が常に[……]
きになる本から|
2020.08.31
「正解病」が検察を蝕む:なぜ小説『ナリ検』を執筆したのか(市川寛)
私は1993年に検事任官し、2007年に弁護士登録しましたが、昨年末の時点で検事と弁護士の経験年数がどちらも13年弱と同じになりました。
だからというわけでもありませんが、検事時代に考えていたこ[……]
弁護士が推す! 実務に役立つ研究論文|
2020.08.28
(第24回)プラットフォーム時代の「多元的競争」に向き合う法(沼田知之)
石岡克俊「『競争』の観念とその立憲的価値-競争法の視点から」
法律時報92巻9号(2020年8月号)24~29頁より
独禁法2条4項は、複数の事業者が同一の需要者に同種又は類似の商品・役務[……]
コロナ危機とEUの行方|
2020.08.28
(第6回)コロナ危機とユーロの国際的な地位(伊藤さゆり)
8 月に出揃った 4〜6 月期の実質 GDP は、コロナ禍によるユーロ圏経済の打撃が、とりわけ大きかったことを浮き彫りにした。前期比年率の GDP は、日本のマイナス 27.8%、米国のマイナス 32[……]
判例時評(法律時報)|
2020.08.27
立法不作為と違法確認訴訟(興津征雄)
◆この記事は「法律時報」92巻10号(2020年9月号)に掲載されているものです。◆
東京高裁令和2年6月25日判決
1 はじめに
令和2年6月25日、東京高裁は、在外国民最高裁判所裁判官国民審[……]
一冊散策|
2020.08.26
『圏論入門—Haskellで計算する具体例から』(著:雪田修一)
まえがき
このまえがきでは,圏論の初学者には馴染みのない用語が登場する.だいたいの雰囲気をつかんでいただければ十分である.後半に本書の目的とどのような読者を想定しているかを明示する.
圏論は,[……]
一冊散策|
2020.08.25
『戦後憲法学の70年を語る 高橋和之・高見勝利憲法学との対話』(編著:宍戸常寿・林知更・小島慎司・西村裕一)
はしがき
高橋和之先生と高見勝利先生のお二人にお話を伺うことになった。2017年のことである。日本憲法学の発展を長年リードしてきたお二人から、著書や論文の更に奥にあるお考えを詳しく訊いてみた[……]
海外論文サーベイ(経済セミナー)|
2020.08.24
社会的関係と労働生産性:友人の存在は生産性を上げるのか?
Bandiera, Oriana, Iwan Barankay, and Imran Rasul (2010), "Social Incentives in the Workplace," Revie[……]