Web日本評論 > ヒトの性の生物学 #ヒトの性の生物学 タグ 記事一覧 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.12.16 (第16回)卵子の凍結:受精卵凍結(胚凍結)と未受精卵子凍結 昨年 2023 年の春夏ごろ、「卵子凍結」という言葉が頻繁に新聞や TV に登場していたのだが、気づかれただろうか。きっかけは、東京都が、「少子化対策の一環として、健康な女性の卵子凍結保存に対して、支[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.11.15 (第15回)不妊:男性不妊・女性不妊・不妊治療・生殖補助医療 晩婚化・晩産化の進む今日、不妊と聞くと、加齢による生殖能力の低下ばかりに目が行きがちだ。私も、ここまで数回にわたって、年齢にともなう妊娠率の低下や流産率の上昇、遺伝子の変化などについてお話ししてきた。[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.10.15 (第14回)父母の年齢と生殖細胞遺伝子の変化:染色体の突然変異と DNA の断片化 カップルの年齢が上がるにつれ、妊娠率は下がり、流産率は上がり、母体への負の影響は増加する。しかし、それだけではない。カップルの年齢が上がるにつれ、生まれてくる子が何らかの先天性疾患をもっている可能性も[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.09.17 (第13回)男性の年齢と生殖:精液の量と質、妊娠確率、流産確率 かなりの高齢になっても父親になる有名人もいるせいだろうか。それとも、出産するのは女性なので女性のデータのほうが集めやすい、という安易な理由からだろうか。男性の年齢が生殖に及ぼす影響は、女性の年齢の影響[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.08.12 (第12回)女性の年齢と生殖:卵子数、妊娠確率、流産確率、妊娠合併症 まずは現状把握から始めよう。図 1 に示したのは、日本における第 1 子出産時の女性の平均年齢の推移である[1], [2]。1975 年には 25.7 歳だったが上昇を続け、2015 年には 30.7[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.07.16 (第11回)精子と卵子のできるしくみ:減数分裂に見られる男女の違い この連載の第 1 部ともいえる第 2 回〜第 10 回では、男女、そして様々な性の体や脳がどのようなしくみでできあがっていくかをお話しした。今回から始まる第 2 部では、精子や卵子の形成、年齢に伴う生[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.06.06 (第10回)性の多様性とスポーツ II:トランスジェンダー女子の女子競技参加 前回は、なぜスポーツ競技が、男女でわけて行われているのかをお話しした。思春期以降、主に男性ホルモンの働きの違いによって、男女の体には、筋肉量、骨のサイズ、血中のヘモグロビン量など、さまざまな解剖学的・[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.05.15 (第9回)性の多様性とスポーツ I:なぜ生物学的な男女でわけて競うのか? 2023 年 6 月 23 日,「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」,いわゆる LGBT 法案が公布・施行された.つづく 7 月 11 日,トランスジ[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.04.15 (第8回)ホルモンと遺伝子と社会環境:ホルモンですべてが決まるわけではない 第 2 回から第 7 回まで、体の性 (内性器や外性器の性)、心の性 (性自認)、そして性指向の発達が、胎児期の男性ホルモンに大きく影響されることをさまざまな例をとおして見てきたわけだが、ここで、「男[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.03.15 (第7回)心の性・性指向の多様性とトランスセクシュアル 前回まで、体の性 (内性器や外性器の性)、心の性、そして性指向の発達には、胎児期の男性ホルモンが影響していることを見てきたわけだが、「いま一つ納得がいかないなあ」という感覚をもった読者も多いのではない[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 Page 1 of 212>