#人文的な数学の話 タグ 記事一覧

人文的な数学の話(井ノ口順一)| 2021.05.14

(第8回)カルタゴ

いまのチュニジアの首都チュロスの北郊にカルタゴ (Carthãgõ) という国がありました.地中海の貿易大国でした.紀元前 146 年,ローマ帝国との戦争 (ポエニ戦争) で降伏し,この国は滅[……]
人文的な数学の話(井ノ口順一)| 2021.04.16

(第7回)フランス現代思想が難しくて

2020 年 9 月に講談社学術文庫から,渡辺公三著『レヴィ=ストロース 構造』が刊行されました.1996 年に出版された本の文庫化です.タイトルにある「構造」は構造主義 (structuralism[……]
人文的な数学の話(井ノ口順一)| 2021.03.16

(第6回)鏡を磨く

山本兼一作『夢をまことに』(文春文庫,2017) をご存知でしょうか.主人公は九代目国友藤兵衛 (1778--1840) です.国友一貫斎・眠龍ともよばれています.文政 3 年 (1820) に尾張犬[……]
人文的な数学の話(井ノ口順一)| 2021.02.15

(第5回)明月記

平成10年代前半に福岡市に住んでいた頃に足しげく通った「カメラのゴゴー商会」の目の前に冷泉公園れいせんこうえんという公園が (冷泉町れいせんまちでなく上川端町に) あります.冷泉は博多の人魚伝説 (1[……]
人文的な数学の話(井ノ口順一)| 2021.01.14

(第4回)東方の夢

タイトルを見てシェイクスピア劇『アントニーとクレオパトラ』のセリフ ``我が喜びは東方にある"  (In the east my pleasure lies,小田島雄志〔訳〕)が頭に浮かんだ読者もおら[……]
人文的な数学の話(井ノ口順一)| 2020.12.15

(第3回)道と驛と線と

政治史や文化史とは違った観点からの歴史を語ってくれる本を見つけると,思わず手にとってしまいます.道から日本史を観るというのは面白いなと思い,参考文献リストに挙げた本[1], [2], [3]を読み漁り[……]
人文的な数学の話(井ノ口順一)| 2020.11.16

(第2回)正倉院展

2019 年の 11 月,東京国立博物館で開催された御即位記念特別展「正倉院の世界 --- 皇室がまもり伝えた美」に家族で出かけました.正倉院宝物の黄熟香 (蘭奢待) とよばれる香木 (沈香) を鑑賞[……]
人文的な数学の話(井ノ口順一)| 2020.10.15

(第1回)ちょっと文学的

古典を読んだり,人文系の本を読んだりするときに,数学は案外と身近なものだと改めて気づくことがあります.また数学の知識があると「読書をさらに楽しめる」ことがあるように思います. たとえば『万葉集』[……]
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