Web日本評論 > 悪しき隣人 #悪しき隣人 タグ 記事一覧 悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2021.05.18 (第29回・最終回)自白は証拠の女王である Cōfessiō est rēgīna probātiōnum. かなり後代の法格言であって、近世くらいの産物かもしれない。16世紀のカロリーナ刑法典のもとでは、格言として定着していただろう [……] #悪しき隣人#文化#歴史#法律 悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2021.02.08 (第28回)誰も有罪とは推定されない Nēmō malus praesūmitur. 英法の格言 本来、この格言は、第27回の格言に示された理念をウラ側から眺めたものにすぎず、被告人が、刑事訴訟法上、まず「無罪の推定」をうけており[……] #悪しき隣人#文化#歴史#法律 悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2020.11.05 (第27回)疑問のある場合には被告人に有利に〔判断されるべきである〕 In dubiō prō reō 〔jūdicandum est.〕 団藤重光氏によると、これは、フォイエルバッハの好敵手であったシュテューベルが1811年に作ったものとされている。初出はもっと早く[……] #悪しき隣人#文化#歴史#法律 悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2020.08.19 (第26回)法律は不能事を強いない Lēx nōn cōgit ad impossibilia. 英法の格言 この格言がもともと意味したのは「不可能なものについては債務は存在しない Impossibilium nūlla obl[……] #悪しき隣人#文化#歴史#法律 悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2020.07.07 (第25回)法の不知は害する Īgnōrantia jūris nocet. この形は英法でよく見られるが、ローマ法の法源に根がある。6世紀に学説法となった、2~3世紀のローマ法学者パウルスの命題を簡潔にして作られた。 「[……] #悪しき隣人#文化#歴史#法律 悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2020.06.11 (第24回)緊急は法律をもたない Necessitās nōn habet lēgem. 12世紀のグラティアーヌスの法令集に見える。正当防衛の場合と同じように、緊急避難を許す法思想は古今東西を問わず散在するようである。 「必[……] #悪しき隣人#文化#歴史#法律 悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2020.05.22 (第23回)力を力でしりぞけることは許されている Vim vī repellere licet. 2~3世紀のローマ法学者ウルピアーヌスの引用する命題で、6世紀には学説法として法文にまでなっている。 ひとむかし前なら立派なポルノであった「アル[……] #悪しき隣人#文化#歴史#法律 悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2020.04.24 (第22回)承諾する者に不法は生じない Volentī nōn fit injūria. 6世紀に学説法となった2~3世紀のローマ法学者ウルピアーヌスの命題を少しアレンジすることによって生まれた。 「知りかつ同意する者には不法も悪意[……] #悪しき隣人#文化#歴史#法律 悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2020.04.16 (第21回)法律は些事には拘泥しない Dē minimīs nōn cūrat lēx. 英法の格言であるが、6世紀に学説法となった2~3世紀のローマ法学者カッリストラトゥスの命題や哲学者キケローの著作の断片をアレンジするところから生ま[……] #悪しき隣人#文化#歴史#法律 悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2020.03.26 (第20回)誰も思考のかどでは罰をうけない Cōgitātiōnis poenam nēmō patitur. 2~3世紀のローマ法学者ウルピアーヌスの文章で、6世紀には学説法として法文にまでなっている。 こういう趣旨を別の言葉で表現す[……] #悪しき隣人#文化#歴史#法律 Page 1 of 41234>