#死刑 タグ 記事一覧

渋谷重蔵は冤罪か?―19世紀、アメリカで電気椅子にかけられた日本人(村井敏邦)| 2019.06.27

(第10回)被告人の証言―弁護人の主尋問

検察官側の立証が終了して、弁護側の立証段階に入り、被告人が証言台に立った。前にも述べたように、日本では被告人には証人適格がなく、被告人が法廷で陳述する際には、被告人質問という形がとられる。被告人質問で[……]
渋谷重蔵は冤罪か?―19世紀、アメリカで電気椅子にかけられた日本人(村井敏邦)| 2019.05.27

(第9回)目撃証人登場(2)―3人の船員の証言

船宿の主人チャーリー・榎本の証言に続いて、事件現場に居合わせた3人の船員が証言した。 Sagara Kausabaro(=相良幸三郎?)、Nakagawa Kenekichi(=中川健吉?)、K[……]
渋谷重蔵は冤罪か?―19世紀、アメリカで電気椅子にかけられた日本人(村井敏邦)| 2019.04.24

(第8回)目撃証人登場(1)―船員宿の主人の証言

事件当時に現場にいた者は、被害者と被告人を除き、現場となった船員宿の主人チャーリー・榎本、宿に宿泊していた船員2名とたまたま現場に来ていた船員1名がいた。この4名が事件の目撃者ということになる。 [……]
一冊散策| 2019.04.11

『国家が人を殺すとき――死刑を廃止すべき理由』(著:ヘルムート・オルトナー / 訳:須藤正美/特別寄稿:村井敏邦

死刑―それは非人道的であり、時代錯誤であり、何よりも効果がない ドイツのジャーナリスト、ヘルムート・オルトナーの手による本書は、死刑制度の歴史を丹念に解説し、死刑がいかに人間の尊厳を傷つける[……]
渋谷重蔵は冤罪か?―19世紀、アメリカで電気椅子にかけられた日本人(村井敏邦)| 2019.03.28

(第7回)遺体を解剖した医師の証言

コートランダー巡査に続いての検察側証人は、遺体を解剖した医師アルバート・ウィストン(Albert T. Wiston)だ。ウィストン医師は、ニューヨーク郡の副死因監察官(ディピュティ・コロナ―)の一人[……]
渋谷重蔵は冤罪か?―19世紀、アメリカで電気椅子にかけられた日本人(村井敏邦)| 2019.02.25

(第6回)証人尋問

陪審員の宣誓、裁判長による陪審員への警告に続いて、いよいよ、証人尋問が開始された。まず検察側証人の尋問である。検察側証人は、事件現場で重蔵を逮捕した警察官フレデリック・コートランダー(Frederic[……]
渋谷重蔵は冤罪か?―19世紀、アメリカで電気椅子にかけられた日本人(村井敏邦)| 2019.01.22

(第5回)陪審裁判の開始

1889年12月3日、事件の送付を受けたニューヨーク高等刑事裁判所(Court of Oyre and Terminer)では、ジョン・ブラディー判事のもとで陪審裁判が開かれた。 1 陪審員の審訊 [……]
渋谷重蔵は冤罪か?―19世紀、アメリカで電気椅子にかけられた日本人(村井敏邦)| 2018.12.25

(第4回)渋谷重蔵がニューヨークに渡るまで

ニューヨークまでの航路は? 裁判の開始前に、渋谷重蔵がどのようにして日本の港を出発してニューヨークまで来たかを、当時の記録でわかる限り、考えてみよう。 事件発生は、1889年11月10日である[……]
渋谷重蔵は冤罪か?―19世紀、アメリカで電気椅子にかけられた日本人(村井敏邦)| 2018.11.19

(第3回)ジェイムス街84番地で殺人事件発生

事件発生 1889年11月10日、ニューヨーク市警第4区警察署の警察官フレデリック・コートランダーは、担当のジェイムス街84番地付近をパトロール中、日本人Eymoto(以下[榎本])の経営す[……]
渋谷重蔵は冤罪か?―19世紀、アメリカで電気椅子にかけられた日本人(村井敏邦)| 2018.10.23

(第2回)電気椅子の使われた時代

電気椅子の誕生 電気椅子は、死刑執行方法の人道化の掛け声とともに導入された。発明者は、発明王で知られるトーマス・エディソン(Thomas Edison 1847-1931)である。エディソンは直流電[……]
Page 2 of 3123