#歴史 タグ 記事一覧
一冊散策| 2022.08.15
『法学者・法律家たちの八月十五日』(日本評論社法律編集部)
はしがき
昭和二十年八月十五日、正午。雑音まじりのラジオから流れてきた、あの独特の抑揚をもった「玉音」を人々はどのような感慨をもって聞いたのだろうか。そしていま、あの日をどのような思いで振り返っ[……]
おさらい日本の近現代史―「日本」と東アジアの関係を読み解くために| 2022.07.29
(第12回)日本近代史のなかの「満洲」(2)(加藤聖文)
日本の満州経営
日本が満洲と本格的に関わるのは日露戦争からです。日露戦争は朝鮮半島の支配権をめぐって勃発しましたが、戦場となったのは清の領土でありながらも実質的にはロシアの影響下にあった満洲(南満洲[……]
目次からみる「日本評論」と時代| 2022.06.28
(第2回)雑誌「日本評論」10巻11号(1935年11月号)
今回ご紹介するのは、創刊から2号目、1935年11月号です。
日評アーカイブズでは、「日本評論」を復刻しています。本号は、こちらから。
「日本評論」は、表紙にある通り、前身の「経済往来」を引き[……]
おさらい日本の近現代史―「日本」と東アジアの関係を読み解くために| 2022.06.20
(第11回)日本近代史のなかの「満洲」(1)(加藤聖文)
日本の20世紀の歴史は満洲を抜きに語ることはできません。日中関係をはじめとする国際関係は当然として、日本国内でも政治・経済・社会のあらゆる方面に影響を与えました。1931年に起きた満洲事変はそれを象徴[……]
おさらい日本の近現代史―「日本」と東アジアの関係を読み解くために| 2022.05.26
(第10回)朝鮮に対する植民地支配(2)(加藤圭木)
1 韓国は日本に「嫌がらせ」している?
ある大学生は、韓国のエンターテインメントに接する中で「モヤッ」とした経験について、次のように振り返っている。
「今日は光復節です」「日本の植民地支配からの解[……]
おさらい日本の近現代史―「日本」と東アジアの関係を読み解くために| 2022.04.27
(第9回)朝鮮に対する植民地支配(1)(加藤圭木)
1 新一万円札の「顔」・渋沢栄一
2024年に発行開始となる新1万円札の「顔」に選ばれたことで、渋沢栄一(1849~1931年)が注目されている。渋沢は、第一国立銀行、王子製紙、日本郵船、日本鉄道な[……]
2022.04.06
集団的自衛権の「無力」と危うさ:「プーチンの戦争」から見えるもの (水島朝穂)
三度目の「勃発」?
1914年7月28日、1939年9月1日、2022年2月24日。それぞれの年数を二分して足し算した上で月日を加えると、すべて「68」になるという数字の不思議はともかくとして、「2[……]
おさらい日本の近現代史―「日本」と東アジアの関係を読み解くために| 2022.03.16
(第8回)植民地台湾の経済─砂糖と米を中心に(清水美里)
1 日本統治による台湾経済の変化―土地制度と貿易構造
前回に引き続き台湾に対する植民地支配についてみていくが、今回は経済に焦点を当てて、日本植民地期に台湾社会がどのように変化したのか考えていこう。ま[……]
おさらい日本の近現代史―「日本」と東アジアの関係を読み解くために| 2022.02.21
(第7回)台湾に対する植民地支配(清水美里)
1 1930-1931の歴史的出来事
2010年代に台湾で大ヒットした歴史映画に『セデック・バレ』と『KANO』がある。前者は霧社事件、後者は嘉義農林学校野球部の甲子園出場を描いた作品である[……]
おさらい日本の近現代史―「日本」と東アジアの関係を読み解くために| 2022.01.19
(第6回)東アジアのなかの日露戦争(大日方純夫)
前回に続いて、高校教科書『詳説日本史』(改訂版、山川出版社、2018年)の叙述を確認しながら、日露戦争についておさらいしてみることにしよう。
1 日本とロシアは、どこで戦争したのか
『詳説日本史』[……]