#医学 タグ 記事一覧
紛争・災害と子どものこころのケア――世界の精神保健の現場から(田中英三郎)| 2022.11.02
(第2回)日本と世界の子どものこころのケア
前回は「生と死の境目(トラウマ体験)が私たちの日常と隣り合わせにある」ということをお話ししました。さて、この事実は子どもたちにも当てはまるのでしょうか。
今回は「子どものトラウマ」をテーマに扱っ[……]
一冊散策| 2022.10.28
『「生きづらさ」を聴く:不登校・ひきこもりと当事者研究のエスノグラフィ』(著:貴戸理恵)
まえがき
「この場は、やっぱり乾パンでしょう」
2019年3月、参加して4〜5年になるHさん(30代男性)が、紙皿に乾パンを開けて配ってくれた。
私たちの場は、「生きづらさからの当事者研[……]
一冊散策| 2022.10.27
『実践トラウマインフォームドケア:さまざまな領域での展開』(著:亀岡智美)
序文
わが国のこころのケアを牽引してきた兵庫県こころのケアセンターの亀岡智美先生の編著による『実践トラウマインフォームドケア――さまざまな領域での展開』の序文を書くことは身に余る光栄である。
[……]
日本のリーダーはなぜ決められないのか――経営に活かす精神分析(堀有伸)| 2022.10.21
(第10回)経営者の孤独に耐える力
親子はいつまで一緒にお風呂に入るべきか――アメリカでの『となりのトトロ』をめぐる論争
2022年に入ってから、アメリカで放映された『となりのトトロ』のあるシーンが問題視された。『となりのトトロ』は宮[……]
紛争・災害と子どものこころのケア――世界の精神保健の現場から(田中英三郎)| 2022.10.04
(第1回)紛争・自然災害を経験して
紛争や自然災害はテレビの画面越しの世界で起こっていることであり、自分の人生とはおよそ関係ないものだと思っていました。そもそも、こういった人生を揺るがすような出来事について真剣に考えたことすらありません[……]
日本のリーダーはなぜ決められないのか――経営に活かす精神分析(堀有伸)| 2022.09.21
(第9回)ビジネスパーソンが「うつ病」になるとき
うつ病とその社会的損失
2014年に行われたある推計によれば、日本でのうつ病による社会的損失は年間約2兆円だった((佐渡充洋「うつ病による社会的損失はどの程度になるのか?―うつ病の疾病費用研究」『精[……]
一冊散策| 2022.09.16
『親の疑問に答える 子どものこころの薬ガイド』(著:岡田俊)
はじめに
子どもは、しょっちゅう病気にかかります。熱を出したと保育園や幼稚園から連絡があり、お迎えに行って、そのまま病院に行った日々も思い出されます。しかし、子どもは錠剤が飲めなかったり、薬を吹き出[……]
子どもの心のお薬Q&A(岡田俊)| 2022.09.02
(第12回・最終回)子どものことばかり考えてきましたが、治療が必要なのは親の自分のほうかもしれません。薬を服用してよいでしょうか?
Q 最初は子どものことばかりを考えてきましたが、ふと治療を受けないといけないのは私のほうではないかと思い始めました。私もお薬を服用してよいでしょうか?
そのような思いに至った経緯はどのようなものでし[……]
一冊散策| 2022.08.23
『子どものこころがそだつとき:子育ての道しるべ』(著:笠原麻里)
はしがき
児童精神科という土俵で、子どものこころに向き合って四半世紀ほどが経つ。この時間は、臨床現場でその姿を追わせていただいた尊敬すべき多くの先達にまったく及ぶものではなく、道半ばにすぎない。それ[……]