#心理 タグ 記事一覧
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2025.01.14
(第12回)自分の感情を打腱器にするということ
打腱器というのは、脳神経内科の先生が腱反射をみるときに使う道具です。道具はなんでもそうであるように使い勝手があります。たとえば、膝での膝蓋腱反射は手慣れていない人があまりよくない道具で試みても比較的簡[……]
一冊散策| 2024.12.26
『傷はそこにある — 交差する逆境・横断するケア』(著:大嶋栄子)
[プロローグ]Homeをつくる --- 女性たちが安全でいられる場所
「それいゆ」と名づけた女性たちの新しい居場所を、2002年9月に札幌市白石区で始めた。
当時はまだ法人格もなく、立ち上げ準[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.12.13
(第11回)小さなこころは大きくできない
テレビドラマを見ていたら、初老の男性上司の何がしかの発言に対して、20代の部下の女性が「小さ!」とその器の小ささを小声で吐き捨てる場面がありました。近ごろ、もう老い先も短いんだからとサンタンドレという[……]
特集/大麻が麻薬になる日―薬物(ドラッグ)は「悪」? 合法と違法の境界線とは?―| 2024.11.20
大麻が麻薬になる日―薬物(ドラッグ)は「悪」? 合法と違法の境界線とは?―
日本を含めて大麻に関する世界的な問題意識の高まりは、20世紀後半の現象です。しかし、大麻に関する科学的な研究が深まったのはここ数十年のことで、当時の犯罪化の根拠については科学性は希薄、むしろ政[……]
特集/大麻が麻薬になる日―薬物(ドラッグ)は「悪」? 合法と違法の境界線とは?―| 2024.11.20
大麻取締法改正と「後戻り」できなくなる学生たち(吉田緑)
1 はじめに
「1回使用してしまっただけで、薬物依存となり後戻りができなくなります」
これは、ある私立大学の2024年度の学生手帳に記載されている文言である。覚醒剤、大麻、危険ドラッグ等の「薬[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.11.14
(第10回)多数決的共和国としての私
「あなたは本当はこう思っているんでしょう」とか、「あなたの本音はどうなの」とか、こう聞かれて戸惑うことはないでしょうか。そもそも私たちの行動に本当にひとつの動機がいつもあるのかどうか。たとえば「私のこ[……]
特集/大麻が麻薬になる日―薬物(ドラッグ)は「悪」? 合法と違法の境界線とは?―| 2024.11.08
「ダメ。ゼッタイ。」がもたらす悪影響(谷家優子)
はじめに
日本民間放送連盟(民放連)が制作した広告として「覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?」が頻繁にテレビに流れ始めたのは1983年。1987年に設立された財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止[……]
特集/大麻が麻薬になる日―薬物(ドラッグ)は「悪」? 合法と違法の境界線とは?―| 2024.10.29
アディクションとはなにか──精神作用物質、合法薬物と違法薬物の線引き(野田哲朗)
1 アディクションとは
アディクションを辞書で引くと、耽溺、依存症とある。依存症と言われてすぐ思い浮かぶのがアルコール・薬物依存症だろう。消費者金融などで借金を重ね、家族が泣いてすがろうが止めない、[……]