#心理 タグ 記事一覧

プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2025.03.13

(第14回)結論の出ないケース検討会

精神科でのケース検討会は基本的に他の身体科でのケース検討会とはかなり違いますし、違わなければあまり意味がありません。精神科での診断と身体科での診断、臨床心理学の先生の見立ては、それぞれ違うことを目指し[……]
特別企画から(こころの科学)| 2025.02.17

序文(特別企画:みんなで考えた統合失調症の未来)(編:福田正人=青木省三=宮岡等=吉川徹)

◆本記事は「こころの科学」240号(2025年3月号)の、福田正人=青木省三=宮岡等=吉川徹編「特別企画:みんなで考えた統合失調症の未来」に掲載されている序文です。◆ 1985年創刊の『こころの[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2025.02.14

(第13回)病んでいる人が家族の中でいちばん弱いわけではない

ある講演で心理学者の河合隼雄先生が言われていた印象深い言葉があります。精神的に病んでいる人は必ずしも家族の中でいちばん弱い人ではない、むしろときには家族の中でいちばん精神的に強い人が家族の人柱のように[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2025.01.14

(第12回)自分の感情を打腱器にするということ

打腱器というのは、脳神経内科の先生が腱反射をみるときに使う道具です。道具はなんでもそうであるように使い勝手があります。たとえば、膝での膝蓋腱反射は手慣れていない人があまりよくない道具で試みても比較的簡[……]
一冊散策| 2024.12.26

『傷はそこにある — 交差する逆境・横断するケア』(著:大嶋栄子)

[プロローグ]Homeをつくる --- 女性たちが安全でいられる場所 「それいゆ」と名づけた女性たちの新しい居場所を、2002年9月に札幌市白石区で始めた。 当時はまだ法人格もなく、立ち上げ準[……]
特別企画から(こころの科学)| 2024.12.17

序文(特別企画:生きづらさと犯罪 — 新たな支援に向けて)(編:田島光浩)

◆本記事は「こころの科学」239号(2025年1月号)の、田島光浩編「特別企画:生きづらさと犯罪 --- 新たな支援に向けて」に掲載されている序文です。◆ 日本における犯罪件数は、この20年ほど[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.12.13

(第11回)小さなこころは大きくできない

テレビドラマを見ていたら、初老の男性上司の何がしかの発言に対して、20代の部下の女性が「小さ!」とその器の小ささを小声で吐き捨てる場面がありました。近ごろ、もう老い先も短いんだからとサンタンドレという[……]
特集/大麻が麻薬になる日―薬物(ドラッグ)は「悪」? 合法と違法の境界線とは?―| 2024.11.20

大麻が麻薬になる日―薬物(ドラッグ)は「悪」? 合法と違法の境界線とは?―

日本を含めて大麻に関する世界的な問題意識の高まりは、20世紀後半の現象です。しかし、大麻に関する科学的な研究が深まったのはここ数十年のことで、当時の犯罪化の根拠については科学性は希薄、むしろ政[……]
特集/大麻が麻薬になる日―薬物(ドラッグ)は「悪」? 合法と違法の境界線とは?―| 2024.11.20

大麻取締法改正と「後戻り」できなくなる学生たち(吉田緑)

1 はじめに 「1回使用してしまっただけで、薬物依存となり後戻りができなくなります」 これは、ある私立大学の2024年度の学生手帳に記載されている文言である。覚醒剤、大麻、危険ドラッグ等の「薬[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.11.14

(第10回)多数決的共和国としての私

「あなたは本当はこう思っているんでしょう」とか、「あなたの本音はどうなの」とか、こう聞かれて戸惑うことはないでしょうか。そもそも私たちの行動に本当にひとつの動機がいつもあるのかどうか。たとえば「私のこ[……]
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