#社会 タグ 記事一覧

ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.08.12

(第12回)女性の年齢と生殖:卵子数、妊娠確率、流産確率、妊娠合併症

まずは現状把握から始めよう。図 1 に示したのは、日本における第 1 子出産時の女性の平均年齢の推移である[1], [2]。1975 年には 25.7 歳だったが上昇を続け、2015 年には 30.7[……]
竪琴にロバ:ラテン語格言のお話(野津寛)| 2024.07.23

(第9回)人生は本当に短いのか? Vīta brevis, ars longa/人生は短く, 学問は長い

古代ローマの哲学者であり悲劇詩人でもあったセネカ(Lucius Annaeus Seneca, 前4年頃~後65年)は, 妻の近親者で友人のパウリーヌス(Paulīnus)に宛てた書簡『人生の短さにつ[……]
WCSJ2023 メデジンレポート(みわよしこ)| 2024.07.22

生活困窮者支援の「包摂」は誰のため?――コロンビア・メデジン市の場合/コロンビアの空の下で、科学と社会を語り合う(4)

2023年3月、コロンビア・メデジン市で開催された世界科学ジャーナリズム大会に参加した時、私は生活保護の政策決定に関する研究で博士(学術)の学位記を授与されたばかりだった。そして、メデジン市のとある生[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.07.16

(第11回)精子と卵子のできるしくみ:減数分裂に見られる男女の違い

この連載の第 1 部ともいえる第 2 回〜第 10 回では、男女、そして様々な性の体や脳がどのようなしくみでできあがっていくかをお話しした。今回から始まる第 2 部では、精子や卵子の形成、年齢に伴う生[……]
一冊散策| 2024.07.08

『思春期の「つながる気持ち」はどこへ行く?ーー学校に行きづらい子どもとネット・ゲーム・SNS』(著:関正樹)

はじめに 思春期というと、みなさんはどんな子どもたちの姿を思い描くでしょうか? 「反抗期」と結びつける人もいるでしょうし、「自立の時期」を思い浮かべる人もいるかもしれません。一般的には、思春期とは[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.06.06

(第10回)性の多様性とスポーツ II:トランスジェンダー女子の女子競技参加

前回は、なぜスポーツ競技が、男女でわけて行われているのかをお話しした。思春期以降、主に男性ホルモンの働きの違いによって、男女の体には、筋肉量、骨のサイズ、血中のヘモグロビン量など、さまざまな解剖学的・[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.05.15

(第9回)性の多様性とスポーツ I:なぜ生物学的な男女でわけて競うのか?

2023 年 6 月 23 日,「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」,いわゆる LGBT 法案が公布・施行された.つづく 7 月 11 日,トランスジ[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.04.15

(第8回)ホルモンと遺伝子と社会環境:ホルモンですべてが決まるわけではない

第 2 回から第 7 回まで、体の性 (内性器や外性器の性)、心の性 (性自認)、そして性指向の発達が、胎児期の男性ホルモンに大きく影響されることをさまざまな例をとおして見てきたわけだが、ここで、「男[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.03.15

(第7回)心の性・性指向の多様性とトランスセクシュアル

前回まで、体の性 (内性器や外性器の性)、心の性、そして性指向の発達には、胎児期の男性ホルモンが影響していることを見てきたわけだが、「いま一つ納得がいかないなあ」という感覚をもった読者も多いのではない[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.02.15

(第6回)脳の性分化 2:胎児期のホルモンと性指向

前回は,心の性の発達,つまり,自分を男だと感じるようになるか,あるいは女だと感じるようになるかには,胎児期の男性ホルモンが影響することをお話しした.今回は,ヒトの性のもう一つの側面である性指向 ---[……]
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