#こころのくすり、くすりのこころ タグ 記事一覧
こころのくすり、くすりのこころ(渡邉博幸)| 2021.09.08
(第12回・最終回)プラセボ効果
プラセボ効果とノセボ効果
プラセボ効果とは、医学的効果のない物質でも、服用者がその物質が有効であると信じて服用することで、健康状態が改善することを言います。逆にノセボ効果とは、医学的効果のない物質で[……]
こころのくすり、くすりのこころ(渡邉博幸)| 2021.08.05
(第11回)「副反応」を考える
お盆に思い出すこと
毎年この時期、診療で患者さんとの間で話題に上るのは、お盆のことです。次の予約日を決める際に「8月のお盆期間の外来は休診ですか?」と尋ねられたり、「7月は新盆(にいぼん)で忙しいの[……]
こころのくすり、くすりのこころ(渡邉博幸)| 2021.07.08
(第10回)「子どもを母乳で育てたいので、くすりは飲みません」
妊娠・出産の時期に女性に襲いかかる負担
女性にとって、妊娠・出産・授乳というプロセスは、生涯のなかでの大きな出来事です。子どもを待望していたカップル、家族にとってはたいへん喜ばしい吉事と受け止められ[……]
こころのくすり、くすりのこころ(渡邉博幸)| 2021.06.07
(第9回)「どのような場合にくすりを中止しますか?」
くすりの中止に際して精神科医が考えること
みなさんは、薬局で購入できるような市販薬の服用をどんなタイミングでやめていますか? 一過性の頭痛や咳、鼻水、胃のムカムカなどの場合でしたら、よほどひどくなけ[……]
こころのくすり、くすりのこころ(渡邉博幸)| 2021.05.07
(第8回)くすりの量が増えるのはどんなとき?
こころのくすりの量はどう決めているのですか?
21世紀に入って、こころのくすりの使い方は大きな変革を迎えました。患者さんを悩ませていた便秘や口渇、手の震えといった副作用を生じにくい新規薬が開発され、[……]
こころのくすり、くすりのこころ(渡邉博幸)| 2021.04.07
(第7回)子どものこころのくすり
子どもへの処方に対する見方
みなさんは子どもの頃、「記憶力や集中力がアップするくすりがあったらいいなあ」とか、「性格がよくなるくすりがあったらなあ」と思うことはありませんでしたか? そんな夢のような[……]
こころのくすり、くすりのこころ(渡邉博幸)| 2021.03.10
(第6回)くすりの形
こころや脳に働くくすりには、たくさんの投与方法があります。大きく分けると、①口から飲んで胃腸や肝臓といった消化器官を通って肝臓で処理され、全身の血液に回って脳神経に到達するタイプと、②消化器官を経由せ[……]
こころのくすり、くすりのこころ(渡邉博幸)| 2021.02.04
(第5回)服薬を続けること
服薬コンプライアンスと服薬アドヒアランス
統合失調症や双極性障害の治療では、くすりの治療を中断しないこと、服薬を続けることが、再発や再入院を防ぐ重要な鍵となります。
従来は、治療を中断してしま[……]
こころのくすり、くすりのこころ(渡邉博幸)| 2021.01.08
(第4回)もともとの症状? それともくすりの副作用?
実はポピュラーなこころのくすり
みなさんは、どんな気持ちを抱きながらくすりを飲むでしょうか?
たとえば、頭痛・生理痛のときや風邪症状があるとき、胃もたれしたとき、お腹の調子が悪いときなど、日常[……]
こころのくすり、くすりのこころ(渡邉博幸)| 2020.12.10
(第3回)「頭がシャキッとするくすりに変えてもらえませんか」
統合失調症の方の生活とくすりの役割
今回は、統合失調症の方に用いられる「抗精神病薬」の話をします。
統合失調症は精神医学の黎明期から、研究・臨床の中心的テーマでした。薬物療法の開発はもちろんの[……]