Web日本評論 > ヒトの性の生物学 #ヒトの性の生物学 タグ 記事一覧 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2025.03.14 (第19回)生殖補助医療で生まれる子の法的地位と出自を知る権利:法整備不在の下に次々と生まれてくる子どもたち 前回は、日本の生殖補助医療には未だほとんど何の法的規制もなく、規制は産科婦人科学会を中心とした医師の自主規制という形で行われていること、そして、自主規制の効力には限界があり、学会の見解に反する生殖医療[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2025.02.19 (第18回)日本の生殖補助医療:法的規制の不在と医師による自主規制の限界 生物学の範囲を超えるので、今回 (と次回) のテーマについて書くか書くまいか、かなり迷った。しかし、生殖補助医療分野の技術の進歩に、法的な規制がまったく追いついていないのが日本の現状である。国による規[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2025.01.16 (第17回)人工授精、体外受精・胚移植が可能にしたこと:代理母・借り腹出産 Consequenceコンセクエンス という英単語をご存じだろうか。接頭辞の con は with (一緒に、ともに) という意味を、sequence は連続するもの、ひと続きのものという意味をもつ。[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.12.16 (第16回)卵子の凍結:受精卵凍結(胚凍結)と未受精卵子凍結 昨年 2023 年の春夏ごろ、「卵子凍結」という言葉が頻繁に新聞や TV に登場していたのだが、気づかれただろうか。きっかけは、東京都が、「少子化対策の一環として、健康な女性の卵子凍結保存に対して、支[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.11.15 (第15回)不妊:男性不妊・女性不妊・不妊治療・生殖補助医療 晩婚化・晩産化の進む今日、不妊と聞くと、加齢による生殖能力の低下ばかりに目が行きがちだ。私も、ここまで数回にわたって、年齢にともなう妊娠率の低下や流産率の上昇、遺伝子の変化などについてお話ししてきた。[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.10.15 (第14回)父母の年齢と生殖細胞遺伝子の変化:染色体の突然変異と DNA の断片化 カップルの年齢が上がるにつれ、妊娠率は下がり、流産率は上がり、母体への負の影響は増加する。しかし、それだけではない。カップルの年齢が上がるにつれ、生まれてくる子が何らかの先天性疾患をもっている可能性も[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.09.17 (第13回)男性の年齢と生殖:精液の量と質、妊娠確率、流産確率 かなりの高齢になっても父親になる有名人もいるせいだろうか。それとも、出産するのは女性なので女性のデータのほうが集めやすい、という安易な理由からだろうか。男性の年齢が生殖に及ぼす影響は、女性の年齢の影響[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.08.12 (第12回)女性の年齢と生殖:卵子数、妊娠確率、流産確率、妊娠合併症 まずは現状把握から始めよう。図 1 に示したのは、日本における第 1 子出産時の女性の平均年齢の推移である[1], [2]。1975 年には 25.7 歳だったが上昇を続け、2015 年には 30.7[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.07.16 (第11回)精子と卵子のできるしくみ:減数分裂に見られる男女の違い この連載の第 1 部ともいえる第 2 回〜第 10 回では、男女、そして様々な性の体や脳がどのようなしくみでできあがっていくかをお話しした。今回から始まる第 2 部では、精子や卵子の形成、年齢に伴う生[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.06.06 (第10回)性の多様性とスポーツ II:トランスジェンダー女子の女子競技参加 前回は、なぜスポーツ競技が、男女でわけて行われているのかをお話しした。思春期以降、主に男性ホルモンの働きの違いによって、男女の体には、筋肉量、骨のサイズ、血中のヘモグロビン量など、さまざまな解剖学的・[……] #ヒトの性の生物学#医学#社会#科学 Page 1 of 212>